日野市創業支援ガイド
step01

創業について知ろう

「好きなことを仕事にしたい」「サラリーマンを辞めて独立したい」「ひらめいたアイデアで副業を始めたい」など、
創業を考え始めたあなた。「でも、何から始めたらいいの?」と迷ったら、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
日野市の創業に関する相談窓口、施設をご紹介します。

-創業相談

日野市には創業に関する相談窓口が三つあります。
「ふわっとしたアイデアをかたちにしたい」「ビジネスプランをブラッシュアップしたい」 「事業計画書を作成したい」「資金繰りの相談をしたい」など、
どんなことでも構いません。創業に関するお悩みは、まず相談しましょう。

日野市 創業相談
創業に関心のある方、創業間もない事業者に対し、インキュベーションマネージャーが個別相談に応じます。
日野市 産業振興課
042-514-8442
日野市商工会 創業相談
地域に密着した経済団体として、地域の事業者の皆さまに経営のアドバイスを行います。
日野市商工会
042-581-3666
PlanT 創業相談
知識や経験を有するコーディネーターが創業に関するお手伝いをします。
PlanT 多摩平の森産業連携センター
PlanT 創業相談

※その他、希望に応じて東京都の創業窓口等を案内することも可能です。ご相談ください。

-創業スクール・創業セミナー

日野市では定期的に創業スクール、創業セミナーを開催しています。
創業を目指している方や、創業間もない方などに向けた連続講座です。
マーケティング、財務・税務、資金調達など創業に必要な知識の習得、参加者同士の新たな人脈作りも期待できます。

多摩平の森産業連携センターPlanT

PlanT(プラント)は創業を目指す人、企業で働く人、クリエーター、地域で活動したい人のためのインキュベーション施設です。
オープンな空間で生まれる交流からマッチングやイノベーションを促し、ビジネス課題の解決の場を提供します。
コーディネーターによる相談や、日野市による創業相談、またマーケティング・集客の相談などにも対応。
創業したい方のために、事業計画書作成の支援や、各種セミナー・スクールも開催しています。

〒191-0062 東京都日野市多摩平2-5-1(JR中央線「豊田駅」 北口より 徒歩5分) / TEL : 042-843-3215

TOKYO創業ステーションTAMA

TOKYO創業ステーションTAMAは、東京都と(公財)東京都中小企業振興公社が連携して設置した多摩地域の創業支援施設です。
起業に興味をお持ちの方から準備を始めた方まで、無料で利用できる様々な支援メニューをご用意しています。

〒191-0014 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS E2 3階 / TOKYO創業ステーションTAMA

step02

具体的な事業内容を考えよう

創業するにあたって、明確な事業計画は不可欠です。事業の目的、目標、また製品やサービスの特徴だけでなく、
顧客ターゲットや集客・販売戦略、資金計画や想定されるリスクなども事業計画書に書き出しておきましょう。
事業計画書を作成するメリットは、次の通りです。

事業計画書の作成

事業内容の明確化
事業計画書は、自身の考えや構想を整理し、目標や事業内容を具体化するために必要です。
検討が不足している事項に気づくことができ、一貫性のある事業への組み立てや方向性、行動を明確にすることに役立ちます。
資金調達時に必要
金融機関から融資を受ける時など、資金調達などの際には事業内容をアピールしなければなりません。
事業計画書により自社の事業内容を細かに記載することで、必要事項が伝えやすくなります。
創業後の事業見直し
創業時に計画していた売上に達していない場合、想定と違う部分、改善点に気づくことができます。

事業計画書に
記載する項目例

①事業概要
【概要・沿革】創業の動機・目的/基本理念/事業の概要/設立年/代表の経歴
【基本情報】企業名・屋号名/所在地/営業時間/人員体制
②事業コンセプト
【事業内容】商品・サービス内容/売上・利益構造/販売戦略
【販売ターゲット】顧客ニーズは何か/自社の商品・サービスのターゲット
③現状分析、販売計画
【市場の動向】競合他社の存在など/市場環境の見通し
【自社の強み】商品・サービスが競合他社に比べて優れている点
【売上計画】商品・サービス単価/客単価・営業日などを決め、月間~年間販売を設定
【仕入計画】仕入先や仕入金額などを設定
④事業展開・スケジュール
【事業の見通し】1~3年の収支計画を立て、明確な見通しを設定
【スケジュール】市場調査、物件準備、資金調達など、創業までに必要な事項とそのスケジュールを整理
【将来ビジョン・目標】売上高や客数などの数字目標や、お客さまや取引先からの評価のされかたを設定

事業計画書の作成に役立つサイト

中小企業基盤整備機構
中小企業基盤整備機構J-Net21
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫創業支援コーナー
step03

資金を準備しよう

創業時には、まとまった資金が必要です。自己資金を活用する方法もありますが、
余裕を持った創業・事業運営には、資金調達を行うことが望ましいです。
資金計画が妥当かどうか、STEP01の相談窓口で相談するのもおすすめです。
創業時に利用できる資金調達方法には、主に以下のものがあります。

資金調達のパターン(例)

資金調達の方法

融資
金融機関などから借入をする方法です。
融資は返済が必要なため、借入金額、返済期間などの条件をあらかじめ話し合う必要があります。
返済能力に応じた計画的な返済計画を立てましょう。
また、融資を受け返済を続けていくことで、事業や会社の実績作りにもつながるメリットもあります。
まずは、地域に根付いた金融機関(地方銀行・信用金庫など)や
政府系金融機関の日本政策金融公庫などに相談するのがおすすめです。
自己資金
自身の貯蓄などを投入して資金を調達する方法です。
自己資金の投入はリスクを低減できますが、当面の生活資金を備えておく必要があるため、
慎重に検討の上、可能な範囲で自己資金を活用しましょう。
補助金・助成金
補助金・助成金は、何かしらの目的を持ち、
その目的に沿った出費であると認められれば、出費に要する資金の一部が給付される仕組みです。
申請には細かな要件が定められており、申請内容が要件に合致していないと、交付を受けることはできません。
補助金・助成金は、都道府県、市区町村など、様々な団体が実施しています。

各種制度のご案内

日野市 融資あっせん制度
日野市内の中小企業者の方やこれから事業を始めようとする方が、事業に必要な資金について
低利で金融機関から融資を受けやすくするために、取扱金融機関に対して融資のあっせんをする制度です。
この制度を利用した方は、日野市から信用保証料や利子の一部の補助を受けることができます。
日野市産業振興課 商工係 / TEL : 042-514-8437
日本政策金融公庫 新規開業資金
新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方が、
新たに事業を始めるため、または事業開始後に必要とする資金を融資する制度です。
女性、若者、シニアの方や、創業に再チャレンジする方などには、通常よりも有利な条件でご利用が可能です。
日本政策金融公庫 事業資金相談ダイヤル / TEL : 0120-154-505(平日9:00~19:00)
創業助成事業 [東京都中小企業振興公社]
都内で創業予定の個人、または、創業後5年未満の中小企業などのうち、一定の要件を満たす方に対し、
賃借料、広告費、従業員人件費など、創業初期に必要な経費を一部助成します。
(公財)東京都中小企業振興公社 創業支援課 / TEL : 03-5220-1142(平日10:00~17:00)
商店街起業・承継支援事業 [東京都中小企業振興公社]
都内商店街で新たに店舗開業しようとする方に対し、
店舗の工事費、設備・備品購入費、店舗賃借料など、店舗開業に必要な経費の一部を助成します。
(公財)東京都中小企業振興公社 助成課 / TEL : 03-3251-7926(平日9:00~12:00、13:00~17:00)
step04

創業しよう

創業するためには、様々な届出や手続きが必要です。主な内容は以下の通りです。

創業に必要な届出・手続きについて

個人/法人 届出先 種類 提出期限・留意点など
個人 税務署 開業届出書 開業の事実があった日から1か月以内
青色申告承認申請書
(青色申告したいとき)
原則、申告しようとする年の3月15日まで
給与支払事務所等の開設提出書
(従業員などに給与を支払うとき)
開設した日から1か月以内
各都道府県税事務所 事業開始等申告書 各都道府県で定める日まで
法人 税務署 法人設立届出書 設立の日から2か月以内
※定款などの書類添付が必要
給与支払事務所等の開設提出書
(従業員などに給与を支払うとき)
開設した日から1か月以内
たな卸資産の評価方法の届出書 確定申告の提出期限まで
減価償却資産の償却方法の届出書 確定申告の提出期限まで
青色申告承認申請書
(青色申告したいとき)
設立後3か月を経過した日と最初の事業年度終了日のうち、
いずれか早い日の前日まで
各都道府県税事務所 事業開始等申告書
(法人設立・設置届出書)
各都道府県で定める日まで
※定款などの書類に加え、登記事項証明書の写しが必要となる場合あり

この他、社会保険関係(健康保険・厚生年金保険)は年金事務所に、
労働保険関係(雇用保険・労災保険)はハローワークと労働基準監督署に届出が必要となる場合があります。
また、届出先により手続き方法や書類の種類が異なる場合があります。詳しくは各届出先にお問い合わせください。

法人設立前のステップ

個人事業主の創業は手続きが少なく済みますが、法人の場合は様々な手続きが必要です。
以下は、株式会社と持分会社(合名会社、合資会社、合同会社)の登記申請までの手続きの流れです。

①発起人の決定
発起人とは、会社設立までの手続きを進める人です。発起人は、1株以上の出資が必要となります。
②基本事項(事業概要)を決める
社名(商号)、事業目的・内容、所在地、資本金、決算期など、基本的な事項を決定します。
③定款を作成し、認証を受ける
定款(ていかん)とは、会社運営をする上でのルールをまとめたものです。
定款には、あらかじめ決めた基本事項をはじめとする必要事項を記載します。
作成後、定款を公証役場に提出し、認証の手続きを行います。
※ 持分会社については、認証は不要
④会社の印章を作成する
法務局に法人設立登記の申請をするときには、会社の実印が必要です。
社名が決定したら、会社の実印、銀行印、角印などを作成します。
⑤出資金(資本金)を払い込む
発起人は、引き受けた株数に相当する金額を金融機関に払い込みます。
資本金の振込先は、会社設立前は会社名義の口座が作れないため、発起人の個人口座となります。
⑥登記申請
設立登記は、本店所在地を管轄する法務局などに申請します。設立登記には登録免許税が必要です。
また、登記を申請した日が原則として会社の設立日となります。
step05

創業後のフォローについて

創業後の販売促進、販路拡大などの経営相談や、決算・税務申告の手続きなどお困りの際は
悩まずに様々な機関が実施している相談窓口を活用しましょう。
創業後であってもSTEP01でご紹介した創業相談を活用することも可能です。

補助金・助成金

創業後も、事業拡大に伴う取り組みや新技能導入にかかる費用を支援する制度があります。

日野市の補助金・助成金
日野市魅力ある個店創り支援事業補助金
日野市内に店舗を持つ事業者が行う、独自性・新規性を備えた新たな取り組みや
魅力的な店舗への改装、新技術の導入などを行う場合に係る費用の一部を支援する補助金です。
日野市産業振興課 商工係 / TEL : 042-514-8437
日野市専門家派遣費用補助金
事業課題の解決を目指す事業者を支援するため、直面する課題の解決や、専門的アドバイスに対して、
(公財)東京都中小企業振興公社の専門家派遣を受ける際に要する経費を一部補助します。
専門家派遣では、社内のIT 導入や就業規則の見直し、商品デザインの考案など、
幅広い分野のアドバイスを受けることができます。
日野市産業振興課 ものづくり推進係 / TEL : 042-514-8442
その他の補助金・助成金
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が自社の経営を見直し、持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う、
販路開拓や生産性向上などに係る費用の一部を支援する補助金です。
日野市商工会 / TEL : 042-581-3666(平日9:00~17:30)
IT導入補助金
中小企業・小規模事業者などが労働生産性の向上を目的として、業務効率化や
DXなどに向けたITツール(ソフトウェア、サービスなど)の導入を支援する補助金です。
IT導入補助金事務局 / IT導入補助金ホームページ

※制度ごとに要件や申請受付時期が異なります。詳細はお問い合わせください。

相談機関の活用

日野市商工会による経営相談
地域の経済団体として、地域に根差した支援活動を行っています。
経営相談、決算・税務相談、経営上のトラブル相談から保険の加入など、様々な相談受付、支援を行っています。
日野市商工会 / TEL : 042-581-3666(平日9:00~17:30)
ワンストップ総合相談窓口[東京都中小企業振興公社]
都内中小企業者の皆様からの経営相談について、一か所で総合的にお答えする相談窓口です。
【相談窓口の対象となる方】
 ・東京都内に主たる事業所をおく中小企業者など
 ・東京都内で創業を行おうとする者
(公財)東京都中小企業振興公社 総合支援課
 TEL : 03-3251-7881(平日9:00~11:30、13:00~16:30 ※夜間(火曜日のみ)17:30~19:00)
先輩起業家インタビュー
自分が提供したいサービスからお客様に必要とされるサービスへ
視点を変えることで、選ばれる会社を目指す!

事業の内容とセールスポイント(優位性)について教えてください。

店舗を出店したいテナントさんのお手伝いをしています。私は前職では店舗開発を15年、事業用賃貸不動産管理を5年経験しており、資格も取得していますので貸す側・借りる側双方の気持ちがよくわかります。現在の賃貸不動産管理はほぼオーナーさんの視点での運営なんです。中小企業や個人事業主の方が店舗物件を借りた時、間に入っているのがオーナーさんの視点で考える管理会社でテナントさんの視点で考える管理会社が少ないことがわかりました。そこで私は出店されるテナントさんの視点で考えられる不動産管理会社を目指そうと決意しました。

創業して大変だったことは何ですか?

実は創業1期目はコワーキングスペースの運営を考え物件探しをしていました。なかなかいい物件が見つからない中、大手がどんどん市場に進出してきて「勝負できないんじゃないか」と考え始めました。価格や場所で戦えないなら、「富士山が真正面に見えるようなコワーキングスペース」くらい独自性がないと勝負にならない。悩みぬいて「今はコワーキングスペースは無理だ」と諦めることにしました。 宅建の資格もあったので同時並行で店舗開発も進めましたが、物件を探し、新しいお客様にアプローチし、なんとか内見予約をいただくまで3ヶ月かかってしまい、これでは安定した売上につながらないと思い、必死に仕事を探しましたが中々思うように進まず…本当に「迷走」という言葉がぴったりな時期でした。

迷走時期を抜け出すポイントはあったのですか? 

迷走期間中も、なんだかんだと情報収集をすることはやめませんでした。そんな時、出店意欲が高い人と物件をつなぐWebサイトの存在を知りました。そこで自分の強みは何かと考えた時に、今までの経験を活かしてオーナーさん側ではなくテナントさん側に立った提案ができるかもしれないと考えました。それが今の事業につながっています。そのサイトから見込み客を見つけ、11月に契約に繋がりました。その時は本当に嬉しかったです。

迷走期間を経て、今創業してよかったなと思うことはなんですか?

創業しお客様と接する中で「石川さんにお任せします」という一言をいただきました。その言葉で初めて社会の一員になった気がしました。また2、3年前から物件を探している事業主の方に「この物件はおすすめしません」と伝えたら、「不動産会社の方からやめたほうがいいと言われたのは初めて。石川さんは信用できます」と言っていただいたり、ある店長さんに先日「石川さん相談なんですけど」と移転の相談をされたり。色々な方に信頼していただいているのを感じ、喜びを感じています。

創業しようと思ったきっかけはなんですか?

資格を取得する勉強のために多摩平の森産業連携センターPlanTに通っていましたが、コンシェルジュの方に勧められ同施設にある月額のコワーキングスペースに入居しました。その際に「こういうビジネス(コワーキングスペース)もありだな」と思いつきました。前職からの再就職も考えましたが年齢のこともあり、幸い貯えもあったのでチャレンジしてみようと思いました。

創業するにあたって利用したセミナーや相談窓口があれば教えてください。

PlanTにチラシがあったので、日野市の「創業支援セミナー」が特定創業支援事業(※受講することで株式会社設立時の登録免許税減免等の優遇措置を利用できる)と知り受講しました。また助成金の申請のために多摩信用金庫の方が相談に乗ってくれる「個別相談」(※日野市インキュベーションマネージャーによる個別相談)も利用しました。いいきっかけになったと思っています。

今後の事業展開を教えてください。

今は管理物件を複数取得することを目標にしています。そして今後は宅建業の免許も取得して、仲介業にもチャレンジしていきたいです。

創業を目指す方へ一言お願いします。

創業しましたが、1期目は売上ゼロでした。予想外の迷走期間中、事業を転換する決断ができたのもある程度の貯えという保険があったからだと思っています。それと、何かと相談できる相手は必要です。創業は一人でするものだからこそ、違う立場からの視点はとても大事になってくると思います。個人の方や中小の方などたくさんの方々に会いましたが、自分がやろうと思っていることを話すことで「それ必要ですよ!」と言っていただくことが背中を押してくれたこともあります。そして店舗やテナントをお探しの際はぜひ私にご相談ください!
<先輩起業家>株式会社コネクトプレイス 代表取締役 石川 広海 
「公共性を大切に」がモットー!経営の原点は笑顔から
3DCADが業界に新しい風をもたらす 自動車生産の未来を紡ぐ設計サービス

事業の内容とセールスポイント(優位性)について教えてください

私が運営する株式会社公響サービスは、自動車生産設備の金型設計とそれに関するコンサルティングを主な事業としています。3DCAD(3次元コンピュータ支援設計)を用いた設計なので、現物と同じような正確な視覚化が可能です。日本の設計業界の下請け企業はいまだに紙ベースの図面を使っているところが多く、デジタル化が遅れている分野。従来の方法を踏襲しているところが多い中、3DCADでの設計はある意味パイオニア的存在かもしれません。

創業しようと思ったきっかけは何ですか

前職で米国に出張した際、現地で工場を立ち上げた経験のある日本人の方に通訳をお願いしたことがありました。その方はすでにリタイヤされていたのですが、彼が立ち上げた工場を視察させてもらったときのことです。工場で働くすべての方が、予告なく現れた元CEO(通訳の方です)を暖かい笑顔やハグで迎えてくれたのです。その様子に涙が出るほど感動しました。当時自分がいた会社は、社長なんていない方がいいと思っている社員ばかりで、日常に感動など1mmもない。会社のあるべき姿をしていないとその時思ったんです。そこから10年、自分の中で「会社」のあるべき姿を追い求め、ようやく立ち上げたのが公響サービスという会社です。

創業したことで生活に変化はありましたか? 

もともと早寝早起きで4時半起床でしたが、創業後はさらに早い3時半起きに(笑)。また、ITツールにも興味がなかったのですが、フェイスブック、ブログ、slack、ズーム、YouTubeなどが使えるようになりました。趣味で作曲した楽曲をYouTubeで公開しています。

事業へのこだわりはありますか?

常に意識しているのは、従業員やお客様はもちろん、地域など、自分と関わるすべての方の笑顔を引き出すということ。そして、会社は公共のためのものとの考えから、公共性を念頭に置いています。ちなみに「公響サービス」という社名の由来は「公共」と、シンフォニーの「交響」をかけたもの。透明性があり、公に響く経営を目指しています。

今後の事業展開について教えてください

設計指導を通して携わっている他者とのプロジェクトでは、お客様と共にスキームを作り上げることにより、良好なパートナーシップが築けました。指導を軸にしたコンサル業を成長させると共に、将来的には金型設計の国家資格化も視野に入れ、業界全体の発展にも貢献できたらと考えています。

創業して良かったこと、大変だったことを教えてください

自由を手にでき毎日楽しくなりましたね。会社員時代は業務に決定権がなく、ひたすら仕事をこなすだけで。創業して「牢(労)働」という牢屋から、保釈されたような気分でした。しかし経営者となると、責任の所在はすべて自分。創業当初はキャッシュフローが厳しく、時間とお金のバランスが重要です。弊社の場合、仕事の受注から入金まで2ヶ月はかかり、状況によってさらに延びることも。最初は資金繰りが大変でしたが、受注サイクルが安定してくると楽になりました。

セミナーや相談窓口、補助金等があれば教えてください

個別創業相談を4回、特定創業支援の認定を受けました。また、地域の若い起業家が集まる「日野塾」に1期生として参加し、そこで似た境遇の仲間とも出会えました。オフィスは、多摩平の森産業連携センターPlanTに構えており、日々様々な方と交流が持てます。以前は孤軍奮闘状態だったので、人との繋がりはとても心強く感じますね。一人では難しく思えることも、仲間に勇気づけてもらえれば実現へ繋がるかもしれません!

創業を目指す方へ一言お願いします

資金不足は後に大きなリスクとなるので、創業時にベースとなる資金は1年分程度用意しておいた方がいいかもしれません。私自身、創業時の融資だけでは足りず借り換えも経験しました。個人的には、公的な保険制度に守られている、会社員という特権を捨てる覚悟がないなら創業しない方がいいと思います。しかし自分がその立場を捨ててまで創業したのは、経営者は自分や周りを幸せにできる、という信念があったから。創業に対して強い想いがあるならぜひ挑戦してください!
<先輩起業家> 株式会社公響サービス 代表取締役 木下慎路 (日野市次世代リーダー塾「日野塾」一期生)
老若男女地域の皆さんに愛される憩いの場を
優しい食事で人と地域と暮らしを繋ぐ「猫目堂茶店」を運営

事業の内容とセールスポイント(優位性)について教えてください

「猫目堂茶店」のコンセプトは、地域の皆様がおひとりでも気軽に立ち寄ってゆっくりくつろげる空間を提供すること。
そのため、各席にコンセント設け、Wi-Fi環境を整えています。
他にも天候や季節に応じて、柔軟にメニューをアレンジできることが強みです。
例えば急に寒くなった日は、気温に合わせてクリームを取り入れた温かいランチメニューを加えることも。
夏の暑い日であれば、野菜のマリネなど、さっぱりしたお食事に変更することもあります。
また、食材やドリンクもこだわっています。
無農薬のお野菜で作るお食事や、老舗のチモトコーヒーさんから仕入れている風味豊かな珈琲豆、4種類のスパイスを漬けこんで作った自家製のジンジャエールもおすすめです。
お客様のニーズに合わせて工夫と改善を行いながら地域の皆様に愛されるお店作りを目指しています。

創業しようと思ったきっかけは何ですか

前職はサンドイッチ専門店で店長をしていましたが、入居していた商業ビルがリニューアルをするタイミングで勤めていた店舗が撤退することになってしまいました。
本社での勤務も検討していたのですが、生まれ育った大好きな地元を離れることが心苦しく悩んだ末に退職させていただきました。
サンドイッチ専門店では店長として業務を任されていた経験が、とても楽しくて有意義だった事がきっかけで、独立して自分でお店を開いてみたいと思うようになりました。
独立について悩んでいたころ、当時一緒に働いていた仲間に色々と相談に乗ってもらっていたのですが、思い切って「一緒に働いてみませんか」と声をかけてみたところ快く引き受けてくださったのです。
また、適切な助言をくれる兄が、影に日向に支えてくれているのも、 私の背中を後押ししてくれました。
無事に創業することができたのは、こういった周りの皆さんの手助けがあり、人と人との繋がりが大きな力になったと思っています。本当に感謝しかありません。

今後の事業展開を教えてください

お店を開業したのが2021年3月31日ですので、 まだまだ切磋琢磨しながらさまざまなことを模索している最中ですが。
今後の展開としてはコーヒー豆の販売や、焼き菓子のギフトセットなどもお店に並べたいと思っています。
ハロウィンやクリスマス、お正月イベント用にオードブルのテイクアウトの充実や、店舗では宴会メニューも取り入れて、3時間の貸切コースなどのご予約にも対応していきたいと考えています。
団地やマンションなどの住宅街の近くに、お店を構えていることもあり、お子様連れのお客様も少なくありません。
小さなゲストも安心して過ごせるようにキッズメニューも試案していく予定です。
さらには、日野市の商人塾に参加させていただいているので、そういった場で出会う地域の創業者の方々とのご縁も大切にしながら、お互いのお店や事業の活性化に繋げて行きたいと考えています。

創業して良かったことや大変だったことは何ですか

創業して良かったことは、毎日が楽しいことです。
カウンター越しの接客は、お客様との心の距離がとても近いので、来店してくださったお客様とのコミュニケーションがとても取りやすいんです。
毎日利用してくださる地域のお客様との他愛ない会話の1つ1つや、沢山のお客様からの励ましの言葉が毎日の原動力となっています。
大変だと感じることは数字の管理です。
お客様には良い食材を安く仕入れて安く提供することが理想ですが、季節による食材の仕入れ値の変動は避けられません。
そのため仕入れと提供価格のバランスを取るのがすごく難しいなと感じています。

起業するまでに利用したセミナーや相談窓口補助金などがあれば教えてください

起業前は『日野市創業スクール』を紹介していただき参加しました。
創業スクールでは様々な人との出会いがあり、今後の経営に繋がるノウハウをたくさん学ばせていただき、とても感謝しています。
また、開業にあたり日野市の『融資あっせん制度』も利用させていただきました。
日野市は創業者に対しての支援が手厚く、親身に相談に応じてくださったのでとても心強かったです。
そのほかクラウドファンディングもさせていただき、コロナ対策では日野市の助成金も利用させていただきました。

創業を目指す方へ一言お願いします

何か事業をやりたいと思うのであれば、とにかくチャレンジをしてみるのがいいと思います。 勢いはとても大事です。
しかし、勢いだけに任せてしまうのは良くないので、頭の中でさまざまな展開を冷静に模索しながら着実に行動をすることが大切です。
創業したいという夢があれば、熱い思いに賛同してくれる協力者が必ず表れるはずです。
迷って何もしないのはもったいない。
まずは動いてみてください。行動をすることで今後の展望がより鮮明に見えてくると思います。
<先輩起業家> 猫目堂茶店 店主 畔上 千春(日野市創業スクール11期生)
女性支援を軸に柔軟なビジネス展開
集い・学び・元気になる 女性の心身を豊かにするレンタルスペース事業を運営

事業の内容とセールスポイント(優位性)について教えてください。

都内オフィス街でレンタルスペース・シェアスペース事業『スピカ・プレイス』を運営しています。レンタルスペースといえば近年の需要の高まりを受け、ずいぶんと身近な存在になりましたが、スピカ・プレイスではターゲットを女性に定め、独自の工夫を行っています。
例えば、スピカ・プレイスは靴を脱いでの利用をお願いしています。赤ちゃん連れでも、体調に不安のある方でもリラックスしてご利用いただくためです。清潔を第一に、インテリアも暖かみがあるものを使用し、無機質でない心の通った空間作りを意識しています。
もちろんオフィシャルなビジネスシーンにも対応できるハードも備えています。少人数セミナーからプレゼンや商談まで、幅広くご利用いただけます。

創業しようと思ったきっかけは?

会社員時代から漠然と「女性の支援活動をしたい」とは思っていました。実は創業する3年ほど前に創業セミナーに参加してみたのですが、そのときは具体的なビジョンが全く描けず断念した過去があります。
しかし、会社員を続けながらもプライベートで技術コンサル会社の事業支援を行う等、活動の幅を広げて自分の可能性は模索し続けていました。
そのうち会社の方針で自分の所属する部署がなくなることが決まり、再び創業を強く意識するように。そして、前述のコンサル会社の方や大企業の幹部をされていた方と知り合う機会に恵まれ、3人で「女性とシニアの技術力」をテーマに研修事業を立ち上げる運びとなりました。
その後、おふたりは事業を離れることになり、私の以前からの願いであった「女性支援」を主軸に置きビジネスモデルを再構築。頑張りたい女性が安心して輝ける場所、そして、新たな交流や学びが生まれていくプラットフォームとして、女性向けレンタルスペース事業を始めました。

今後の事業展開について教えてください。

女性向けレンタルスペースという仕事柄、日々多くの女性と話し悩みを共有します。家庭や仕事、その他さまざまな悩みを抱える彼女たちがありのままの輝きを放つために自分にできることは何なのか。
そう考えたときに、女性の心身に強い影響をもたらす女性ホルモン、なかでも『更年期』との付き合い方が大切なのだと気が付きました。
現在はレンタルスペース事業を運営する傍ら、更年期ライフデザインファシリテータ―として女性の健康や更年期の正しい情報を発信し、多角的視点から女性支援を行っています。スピカ・プレイスはその発信拠点としての役割も果たしており、今後も訪れる女性たちが元気になれる場所としてあり続けたいと考えています。

創業して良かったこと、大変だったことを教えてください。

創業して良かったことは、とにかく毎日楽しい!ということ。勤めているときは会社のミッション=自分のやりたいこととならないことも少なからずありましたが、今は自分の想いを形にすることに集中できるので、日々やりがいを感じています。
ですが、どんなに強い想いを持っていてもそれだけではビジネスにはできません。想いが強いということは妥協もできないということなので、商売として昇華する過程には難しさを感じています。
また、都内オフィス街という土地勘のないエリアでの創業だったので、初めのうちは慣れない地下鉄利用ひとつにも苦労しました。

セミナーや相談窓口、補助金等があれば教えてください。

起業を決意する前に女性いきいきチャレンジ協議体の創業セミナーを受け、本格的に創業を目指してから日野市創業スクールを受講しました。
また、創業後間もなくは特に申請しませんでしたが、レンタルスペース事業を始めるにあたり日野市の融資あっせん制度を活用させていただきました。

創業を目指す方へ一言

ビジネスを続けていく上で最も大切なのは『人とのつながり』です。しかし、人脈というのは欲しいと思ったときにすぐに手に入るものではありません。創業したいと思ったらとにかくいろんな人に会い、話を聞いて、つながりを育てていきましょう。
もちろん優しい言葉ばかりをいただけるわけではありません。しかし、どの言葉も多くの気付きを与えるものであり、ひとつひとつが自分のターニングポイントになっています。誰もが自分の師であると胸に刻み、出会いを大切に歩んでいくと良いと思います。
株式会社スピカデザイン 代表取締役 前田 裕美子(日野市創業スクール1期生)
<先輩起業家> 株式会社スピカデザイン 代表取締役 前田 裕美子(日野市創業スクール1期生)
定年退職を機に一念発起創業!
経験×情熱を武器に子どもの知的好奇心を育む「化石・鉱物の体験キット」を販売

事業の内容とセールスポイント(優位性)について教えてください

事業の内容は化石・鉱物の販売です。長年貿易に携わってきた経験を活かし、材料の輸入から商品企画、博物館等への卸までをすべて自社で行っています。
もともと化石・鉱物というニッチなマーケットのビジネスですが、弊社では基本理念でもある「こどもの科学ごころを育てる」にフォーカスし、体験キット販売に力を入れていることが強みになります。
例えば弊社の商品である『化石コレクション12』は、付属の砂の中から本物の化石を探し出し地質年代ボードに貼っていき、世界でひとつの標本を完成させるキットです。ただ学ぶだけでなく自分で創り上げる楽しさ、完成したときに感じてもらえる達成感は既存標本にはない付加価値だと思っています。

創業しようと思ったきっかけは?

会社員時代「こんな商品が作りたい」と思うことは度々ありましたが、会社の方針との違いから実現できないことは珍しくありませんでした。そのため、いつか独立して自分の手で商品化しようという想いは比較的早くから持っていたように思います。新しいステージで自分がどこまでできるのか試してみたいというチャレンジングな気持ちもありました。
定年退職を迎えたタイミングで一念発起し、2018年に「ジェネシス」を創業いたしました。

創業したことで生活に変化はありましたか?

大きな変化はありませんが、通勤時間がなくなったというのは魅力ですね。以前の会社は往復3時間以上かけて通勤していたので、使える時間の幅が広がりました。
コロナウイルスによる新しい生活様式も求められている現在、仕事場所を限定されない働き方は大きなメリットであると感じています。

創業して良かったこと、大変だったことを教えてください。

創業して良かったことは自分で何でも決断できることです。誰の許可を取る必要もなくシンプルに自分が思い描いた通りの商品を作れますし、完成した商品はどれも愛着があります。また、創業スクールやPlanTで起業家や創業を目指す同志に出会えたことも幸いでした。志のある人々の中に身を置くことで起業家精神を研磨しています。
大変なことはやはり経営者として責任が大きい分、日々プレッシャーを感じることです。「煮詰まって来たな」と感じたときは、愛犬と河川敷を散歩して気持ちを切り替えるようにしています。自分なりのリフレッシュ方法を持つと良いですね。

セミナーや相談窓口、補助金等があれば教えてください。

創業前は日野市創業スクールに参加しました。創業後も定期的にPlanTの個別相談会や経営者向けセミナーに参加し、専門家の方や起業家仲間と意見を交わすようにしています。自分とは異なる業界のノウハウを持つ人のアドバイスは、いつも新しい視点に気付かせてくれます。

創業を目指す方へ一言

情熱のある人にはどんどん創業すべきです。特に若い人や、専門分野を持っている方はなるべく早く挑戦してほしいですね。私自身が創業まで時間がかかった人間なので、特にそう思います。たとえ失敗したとしても、何もやらないよりははるかに多くのものを得ることができるはずです。
ただ、勢いまかせの「行き当たりばったり創業」は避けた方が良いでしょう。特に未経験分野での創業の場合、綿密な計画が必要だと感じています。創業に関するセミナーや相談窓口を活用し、ビジネスプランを研磨して挑んでください。
<先輩起業家> ジェネシス 代表 渡辺昭彦さん(日野市創業スクール4期生)
未来のオリンピック選手を育てるアスリート食堂を運営
コロナ禍でもビジネス展開を可能にする 時代を読み解く力とは

事業の内容とセールスポイント(優位性)について教えてください

元々の主事業は、契約した選手や大学の部活を対象にアスリート向けメニューを提供する契約型食堂の運営でした。 食堂では身体つくりに欠かせないたんぱく質の多様性を意識したメニューを考案し、消化や腸内環境の視点も含め体内から選手のコンディションを整えるよう働きかけています。
また東京医科歯科大学で健康教育に従事していた経験を活かし、2ヶ月に一度の生体データに基づく契約選手のデータを参照。個人の味の好みも考慮して、その人だけに「もう一品」を提供しているのが工夫をしている点です。
通常、飲食店は天候やその他の要因にも左右されやすく、その日の客入りが読めないという難しさがあります。しかし、契約型サービスとすることで、その人に適したメニューを提供できるだけでなく、売り上げに関してもある程度見通しがつくのは経営をする上でもメリットだと感じています。

コロナ禍により厳しい局面にある飲食店ですが、今後の展望を聞かせてください

コロナ禍により飲食店の在り方は大きく変わりつつあります。そこで、アスリート向け食事業を立ち上げ運営したノウハウを活かし、現在は健康志向の新規飲食店のプロデュースにも力を入れています。
2021年1月には同じくアスリートを多く抱える筑波大学近隣で学生向け飲食店の工事着工を、2022年には都内オフィスビル内に新しい飲食店を経営仲間とオープンする計画が走っています。後者については食だけでなく運動やヘルスケアに関するスポット的イベントも企画し、ビル内の就業者約4,000人の健康に寄与できる、能動的な飲食店を目指しています。これまでのアスリートを軸に置いていたビジネスのターゲット層と異なりますので、慎重に進めつつ今後はより大きな枠での社会課題解決に取り組んでいきたいです。

創業しようと思ったきっかけは?

医と食に徹してこだわったお弁当やケータリングサービスを提供していたベンチャー企業に就職している中、いつかは自身の価値観を仕事にダイレクトに反映したいという思いが強く、元から創業したいという気持ちはありました。2018年7月社内で今の事業の前身となるアスリート向け飲食サービス部門の立ち上げに奔走し、育ててきた事業部としてその思いは特に強くなりました。
その後、会社の方針変更により医療部門への注力が優先的になったため、話し合いの末に独立。事業開始の際の調理備品などやカスタムした厨房などはそのままに、背中を押して頂く形で創業という運びになりました。この事は前企業のオーナーに深く感謝をしています。

創業して良かったこと、大変だったことを教えてください

当初は顧客を増やそうにも場所やシステム、マンパワーにも限界があり、限られた条件に当てはまる方のみがお客様となります。食材の調達や仕込み、生産者さんとのコミュニケーションなどを優先しながら、選手らへ提供する食のブラッシュアップを図るのは想像以上に仕事内容の切替えが必要で時間がかかりました。通い続けてもらいながらも、食堂の場所が彼らに取って有益でメリットがある様、工夫し続ける必要があります。
そういった環境下で、選手が「今日のあの料理が美味しかったです!」と言いながら進んで皿洗いをしてくれています。店と顧客という立場を超えて交流が生まれ、共に場所を創っているという感覚を得たことは大きな喜びがありました。こうした自らの選択や判断が直接跳ね返ってくることが、創業して良かったと強く感じる瞬間です。

セミナーや相談窓口、補助金等があれば教えてください

日野市創業スクールに参加させていただきました。
私の場合はアスリート向け食堂だけでなく、当時から生体データを活用した将来への取り組みや、新規飲食店の出店・経営サポート等、複数の側面を有するビジネスモデルを掲げていました。そのため、メインとなるサービスの設計方法、ペルソナの明確化、目指すべきゴールから逆算した行動計画など、経営のノウハウや焦点化を体系的に学べたことが大きな収穫であり、俯瞰的に自分の取り組みを振り返る良いきっかけとなりました。
また、実際に事業を始めてみて人とのネットワークが財産だと感じる瞬間が改めて多くなりました。創業前にスクールを通して講師の方々や同期といった心強いアドバイザーを得たことも参加して良かったと感じる点です。

創業を目指す方へ一言

日野市は創業を目指す方のための制度が整備され、新しいことを始める人に対しても寛大な地域だと感じています。特に行政の方々のフットワークの軽さは素晴らしく、創業支援にこれほど奔走してくださる自治体や地元の信金などは大変魅力的です。
創業することはリスクも伴いますが、私はこれからの時代を考えるとむしろチャンスも大きいと思います。時流を見据え、自分ができるサービスをこれからの世の中にどうフィットさせていくのか。創業することで得られる人脈や仕事との向き合い方、何より自分の棚卸しをすることは、その後の人生を限りなく豊かにしてくれるはずです。
<先輩起業家> Athlete Health Management (Ah,Inc.) 林 久仁則(日野市創業スクール10期生)

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     042-514-8442(創業・PlanTについて)
受付時間:平日8:30〜17:15
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多摩の平の森産業連携センターPlantT
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